患者さんの体を治療するときにずっと考えていたことがあります。
それはですね、何が必要で何がいらないかです。
よくわかりませんよね?ちゃんと説明しましょう。
人の体を治療するときに刺激に強い人、弱い人は必ずいると思いますがそれを判断して治療するのは必ずしなければなりません。強い刺激に耐えられる人なのか耐えられない人なのか、体を診ながら判断するわけです。
ただ、それだけでは不十分なのかもしれないと最近思い始めたのです。
では何を考えて治療しているのか。
それは治療する量です。
同業の方々からすると刺激量のことだと言われるかもしれませんね。それで良い気がします。
人の体を治療する時にどのくらい治療するのかを考えます。どんな手技で電療の刺激はどのくらい必要なのかですね。
治療していると患者さんの体の辛いところや痛むところというのは治療したくなります。少しでもその辛さがとれてくれれば良いという気持ちで前までの僕ならばやっていたでしょうね。ただ、それでよかったのか悪かったのかと聞かれると正直、迷います。間違っていると言われれば間違ってるし、合っていると言われれば合っているのかもしれません。
とあるセミナーで治療の練習をしていたときに患者さんの治癒反応が止まってしまう現象がありました。治療量(刺激量)がキャパを越えてしまうと起こってしまうらしいのです。人それぞれキャパは違うのでそれ以上の治療行為を続けても意味がないということでした。
これは僕にとってはすごくビックリした反応でした。どんなに治療してもキャパ以上の治療は効かなくなってしまうということです。そんなことがあるのかと思ってしまいました。人の体にも治ろうとする力が有りますが、それにも限度があるということですね。
この経験がすごく勉強になりました。この経験をしてから治療する量を考えるようになりました。この治療が必要なのかどうかを判断するわけです。もっと言うと要らない治療は何かを考えています。
あれもこれもとやってしまっては逆に治療効果が半減することもあると考え始めました。
まだまだ、わからないことが多いです。
良い治療が出来るように日々勉強が必要ですね。
この事についてはたまいつか書きたいと思います。